【USCPA】挫折した原因は準備不足!?|予備校入学前に準備するべきことを完全解説!
・USCPAに挑戦したいけど、いきなり予備校に申し込んで大丈夫?
・予備校費用を貯める期間、出来ることはないかな、、、
・少しでも合格率を上げておきたい!
公認会計士は医師、弁護士と並ぶ難関国家資格です。もちろん、アメリカの公認会計士試験であるUSCPAも難関資格です。
合格すれば会計の専門家にとどまらず、コンサルタントやCFO等様々なキャリアが開かれます。
一方、挫折して諦めてしまう人もいます。
しかし、USCPAを挫折する原因は、事前の準備で対応できます。
この記事では、USCPAの挫折理由と、その対策について紹介します。
しっかり準備して、挫折せず確実に合格したい人はこの記事を参考にしてください。
この記事の結論は以下のとおりです。
挫折してしまう原因は次の3つ
- モチベーションが続かない
- 内容が理解できない
- 英語力不足
挫折しないためにできること
- 事前調査を入念に(予備校やキャリア等)
- 会計の基礎知識を身に着ける(簿記試験や書籍等)
- TOEICの勉強をする(USCPAだけでなく、キャリアアップに必要)
注:USCPAに最短で合格するための記事ではありません。
最短合格を目指す人は、今すぐ予備校に申し込んで勉強を始めてください。
勉強法などは全て予備校に相談すれば最適解を教えてくれます。
USCPA=米国公認会計士
USCPAとは、米国における公認会計士のことで、世界で最も権威のある会計資格の一つです。
取得すると、グローバルなビジネスにおいて高い評価を得られるだけでなく、国内でのキャリアアップや収入アップにつながります。
USCPAのメリット
USCPAには次のメリットがあります。
国際的な信頼性
USCPAは、米国の会計基準(US GAAP)や監査基準(US GAAS)に精通したプロフェッショナルとして、世界中で認められています。
米国だけではなく、日本やアジア、ヨーロッパなど様々な国や地域で活躍できる資格です。
幅広いキャリアパス
USCPAは、会計士としてだけでなく、次のような職種や役職に就くことができます。
- 監査人
- 税理士
- コンサルタント
- ファイナンスマネージャー
- CFO
また、USCPAは、大手監査法人や外資系企業、日系企業など、多くの企業から求められる資格です。
上手に活用して、希望のキャリアを叶えてください。
高い収入
USCPAは、高い専門性と国際性を持つ資格であるため、それに見合った高い収入を得ることができます。
USCPAの費用
USCPAを取得するには、100万円程度必要だと言われています。
主に以下のような費用がかかります。
- 資格を得る準備費用(単位取得費や学歴審査費):約3万円~
- 学習費用(講座受講費と教材費):30~80万円
- 受験費用:45万円〜
- その他(人によってかかる費用)
合計:75~120万円
医師や弁護士と並ぶ最上級の国家資格であるため、他の資格に比べて費用がかかります。
しかし、うまく活用すれば充分に回収できる価値のある資格でもあります。
USCPAの難易度と勉強時間
USCPA試験は4科目すべてに合格する必要があり、それぞれの合格率は約50%です。
また、全科目合格する人は30%程度です。
日本の公認会計士の合格率は約8%なので4倍程度ですが、難しいことに変わりはありませんね。
また、勉強時間は1,000~1,200時間程度必要と言われています。
USCPA受験に挫折した原因3選
USCPA受験に挫折してしまう人に多い原因は次のとおりです。
- モチベーションが維持できない
- 内容が理解できない
- 英語力が足りない
モチベーションが続かない
USCPA試験の一番の課題は、「いかにモチベーションを維持するか」です。
一般的に受験期間は1年~1年半程度であり、この間勉強を続けないといけません。
また、1科目あたり平均3~4カ月程度の学習期間が必要です。
自分が合格に近づいているかの指標がないため、モチベーションを保つのが大変です。
さらに、4科目すべてに合格する必要があるため、
たとえ1科目に合格しても、「あと3科目も勉強するのか、、、」と先行きが不安になって諦めてしまいます。
モチベーション維持には次のことが有効です。
- 勉強期間を短くすること
- 合格に近づいている指標(マイルストーン)を作ること
- USCPAのメリットを正確に理解すること
内容が理解できない
USCPAの学習難易度は高いです。そのため、テキストを見ても理解できない!という人が一定数います。
原因として、抽象的な内容が多いため、具体的なイメージが湧かないことがあげられます。
試験勉強をしていると「財務諸表」「監査」等の言葉が登場しますが、単語だけ聞いてもピンと来ない人は多いです。
特に営業職出身の人など、これまで会計にかかわった経験が浅い人は苦労します。
内容を理解するには、次のことが有効です。
- 会計の基礎を理解しておく
- 財務諸表の”監査”以外のことも理解しておく
英語力が足りない
意外と多いのが、英語力不足による挫折です。
USCPAというと英語が得意な人ばかりが受けるイメージですが、そんなことはありません。
TOEICスコアが600点未満であっても受験し、合格している人がたくさんいます。
一方で、英語力不足が原因で挫折する人もいます。
USCPAの試験は、1科目あたり4時間、すべて英語で出題されます。
この間、英語を読み続ける体力が必要です。
また、日本語の授業は理解できるけど、英語でかかれた問題が解けないという人もいます。
ただでさえ難しい内容を英語で理解しなければいけないので、英語力不足で挫折する人は多いです。
英語力を鍛えるためには、次のことが有効です。
- どのような英語力が必要なのか理解しておく
- 英語とUSCPAの勉強を両立させる
必要な英語力とおすすめ勉強方法の記事も参考にご覧ください。
挫折しないためにできること
USCPAに挫折しないためにできることを紹介します。
これらを実践することで、合格率を高めることができます。
なお、以下のことはすべて同時並行で実践できるので、なるべく早期に実践することをおすすめします。
事前調査を入念に行う
受験中に予想外のことが起こると、モチベーションが落ちてしまいます。
また、情報不足のまま走り出して、後々取り返しが付かなくなることがあります。
最低限事前に調べておくべきことは以下のとおりです。
- 試験について
- 予備校について
- USCPAの活用方法(キャリアパス)
試験について調べる
自分がどのような試験に挑むのかは正確に把握しておきましょう。
試験について知らないと、逆算して効率的に勉強できませんし、後で思わぬ壁が現れてモチベーションが落ちてしまいます。
特に次の内容は大まかにでも把握しておいてください。
- 科目数
→全4科目 - 試験時間
→1科目あたり4時間 - 内容は
→財務諸表や監査について、すべて英語で出題
試験について詳しく知りたい人は、こちらの記事もご覧ください。
予備校について
USCPAにおいて、予備校選びは最重要項目の一つです。
価格だけで決める人もいますが、後で後悔します。
予備校を選ぶときは、テキストの品質や実績等も確認しておきましょう。
特にテキストは合格率に大きくかかわります。
最低限次の点は確認しておきましょう。
- 日本語に対応しているか
⇒英語テキストのみの予備校あり - 問題数
⇒問題数を絞っているほうが受験期間が短い=合格率が高い
USCPAの活用方法(キャリアパス)
USCPAは幅広い業界・職種で活きる資格ですが、活用方法は年齢や職務経歴次第です。
合格後のキャリアパスを具体的にイメージできたほうが、モチベーションが高まります。
自分がUSCPAをどのように活用できるのかは、エージェントに事前に確認しておきましょう。
USCPAの専門性が高い資格の活用は、専門のエージェントに確認するのがおすすめです。
会計の基礎知識を身に着ける
USCPAは会計知識の有無で、理解のハードルや負担が大幅に変わってきます。
会計等の基礎知識を身につける方法は、以下のようなものがあります。
- 簿記・ビジネス会計検定の勉強
- 会計、財務諸表等の本を読む
簿記・ビジネス会計検定に挑戦
(日米ともに)公認会計士の代表的な業務といえば「監査」です。
この監査とは、企業の財務諸表が問題ないか確認することです。
しかし、「財務諸表とは何か」が分かっていないと、確認しようがありません。
USCPAの勉強中も、具体的なイメージができずに苦労することになります。
財務諸表について体系的に理解するには、次の資格がおすすめです。
資格試験なので、次のようなメリットがあります。
まだ取得していない人はぜひ簿記とビジネス会計検定で基礎を学んだうえでUSCPAに挑んでください。
簿記のおすすめ教材:みんなが欲しかった!簿記の教科書(問題集)
とにかく早く取得したい人向け。1章あたりの学習時間が30分~1時間程度で終わるので、独学が得意な人は講義を聞くよりも早く進めることができます。
簿記のおすすめサービス:CPAラーニング(無料)
講義、テキスト(PDF)がすべて無料のサービス。 特にこだわりがなければここで完結させてOKです。簿記3~1級の講義だけでなく、会計実務や税法に関する講義もあります。(ただし、簿記試験を受ける人は別途問題集を購入する必要あり)
ビジネス会計検定のおすすめ教材:ビジネス会計検定 公式テキスト
実質一択になると思います。
会計関係の本を読む
本には次の2点を自分で選べるのが魅力です。
- 知識レベルを選べる
⇒基本から応用までを選べる - 知識の量(本の分厚さ)を選べる
⇒どのくらい時間をかけるかを選べる
また、読書好きの人は、Kindle Unlimitedもおすすめです。
月額980円で200万冊以上が読み放題なので、会計の勉強から息抜きまで安く対応できます。
TOEICの勉強をする
英語力を鍛えるにはTOEICの勉強がもっとも効率的です。
TOEICを勉強するメリットは次の通りです。
特にUSCPAを目指す人なら必ず役に立つので、ぜひTOEICを勉強してください。
番外編:モチベ維持にはSNSを活用するべし
モチベーション維持にはSNSを活用するといいです。
おすすめはX(旧Twitter)です。
周りにUSCPA受験生がいない人でも、X上にはたくさんいます。
モチベーションが落ちそうなときには、同じように勉強している仲間を見てください。
投稿内容が思い浮かばなければ、勉強前に写真をとって投稿したり、他の人の投稿を見るだけでもいいと思います。
ただし、コメントして回ったり、投稿内容を考えたり、SNS運用に時間を使い過ぎないように注意してください。
絶対合格したいなら準備を怠るな!
この記事では、USCPA受験に挫折した原因と、それを防ぐために予備校入学前に準備するべきことを紹介しました。
USCPAは、非常に難易度が高く、多くの費用や時間や労力が必要な資格です。
しかし、USCPAを取得することで、多くのメリットが得られます。
USCPAに挑戦しようと考えている方は、ぜひこの記事を参考にして準備を進めてください。